「実家から送ってきたのでほんの少しですが"おすそわけ"です」と言って、
友人やご近所の方にリンゴや梨などを差し上げたことはありますか?
また、花嫁の「しあわせのおすそわけ」などともいいますね。
声にだすと「おそそわけ」という方が多いのですが、本来は『裾分け(すそわけ)』。
それを丁寧語にして『お裾分け』になるのです。
お裾分けとは、
品物や利益の一部をもらった人がさらに、友人や知人に分け与えることで
この裾とは着物の裾(すそ)をさしています。
地面に近い末端の部分というところから転じて「つまらないもの」という意味もあり
目上の人に使用するのは適切ではないとも言われます。
この場合は「福を分ける」意味で「お福分け」という言葉を使います。
でもあまり「お福分け」という言葉は耳にしませんね。
「つまらないものですが…」と言ったのは一昔前のこと。
今では「あなたがこれをお好きと伺ったので」と相手を思いやる言葉をひと言添えて
渡すようになってきていますね。
気持ちを表す時に役立ってくれるのが風呂敷。
一工夫して差し上げると、とても喜ばれます。
バンダナやハンカチに包んでそれごと差し上げるなんておしゃれですよね。
さて、今回は夏らしく『フルーツ包み』を致しましょう。
『すいか包み』(丸いもの包み) |
1:手前で隣り合う角を小さく真結びします
2:もう一方の角を今度は大き目の真結びにします
3:すいか・メロンなど品物を入れて
4:最初に結んだ1をくぐらせたら出来上がりです
『フルーツ包み』リンゴ |
1:ふろしきの角からくるくると中央までリンゴを巻きます
2:もう一方の角からもうひとつのリンゴを同じように巻き中央まできたら
隣同士のリンゴも傷つかずにセットします
3:手前の角と向こう側の角を合わせてひとつ結び角をくるくるとまいて真結びします