5(ファイブ)リズムダンス/広瀬麻奈さん
今回は、NYで生まれたダンスワーク“5(ファイブ)リズムダンス”を
日本に紹介していらっしゃる広瀬麻奈さんに伺いました。
Q.早速ですが、5(ファイブ)リズムダンスとはどのようなエクササイズなのですか?
最初に申し上げなければならないのですが、
5リズムダンス 私は5リズムダンスの経験者という立場で
お話させていただきます。
5リズムダンスではティーチャーになるまでに時間的、
精神的に非常にタフなプロセスを経ます。
私はその訓練は受けておりませんので、
あくまでも、経験者として
語っているということを初めにお伝えしておきますね。
『5リズムダンス』とはNYのアーティスト、
ガブリエル・ロスが考案した、
ダンスを通した『動く瞑想』です。
そのまま訳せば『5つのリズム』となりますが、
5つの決まったリズムということではなく、5つの質を持ったリズムを意味します。
フローイング、スタッカート、カオス、リリカルそしてスティルネスという
5つの質を持ったリズムが織り成す『波』をフリースタイルで踊り、
一つの流れを終えたときに、頭の中を忙しくしていたモノから
体も心も解放され、ただただ静かな時間の中に立つことができるという、
現代人にはもってこいの瞑想方法の一つです。
Q.メソッドの内容を教えて下さい
まず、ガブリエル・ロス公認ティーチャーのみが、
『5リズム』という名の元でクラスやワークショップを行うことができます。
ティーチャーは参加者に安心して自分自身を解放できる場を提供し、
そこに参加する一人一人がリラックスして解放できるように、丁寧にリードしていきます。
『5つのリズム』は次の通り。この『5つのリズム』を通して踊ることを
『波』に例えて、『Waves(ウェイブス)』と呼ばれています。
●Flowing(フローイング)
水のように、流れるようなゆったりとした動き。陰、そして女性性。
●Staccato(スタッカート)
ビートの利いた、はっきりした力強い動き。陽、そして男性性。
●Chaos(カオス)
体のコントロールを外し、体が動きたいように動き、溜まった余分な
エネルギーを手放していく。女性性と男性性、陰と陽の統合。
●Lyrical(リリカル)
余分なエネルギーが放出され、体全体が軽くなり、
自由にまるで子供のように踊る。
●Stillness(スティルネス)
解放された動きはだんだんと内に向かい、
最後には最も深い自分自身と結びつく。
(ダンスミラクルHP http://www.dancemiracles.com/より抜粋)
音楽はそのティーチャーが選曲し、いわゆるDJのように
その場その時のインスピレーションを頼りに
『Waves』を起こしてゆき、我々はその波の中にダイブしていきます。
いきなり自由に踊れと言ってもなかなか難しいのですが、
まずは体の部分部分をゆっくり丁寧にほぐしていきながら、
いつのまにか踊りだすというような導きで、自然と皆さん踊りだします。
ティーチャーによって様々ですが、時折、グループになったりあるいは、
ティーチャーのリードでちょっとしたワークをしながら、自意識の壁を上手に外していきます。
この辺りがそれぞれのティーチャーの持ち味でユニークなところです。
クラスの場合には、この『Waves』を通しで踊ることが多いのですが、
ワークショップになると、一つ一つの質をより深く味わってみたり、シェアリングが入ったり、
あるいは何かテーマを持ってダンスを通して気付きを促すようなことも行ったりします。
私は何度か週末のワークショップに参加しておりますが、
やはりある程度まとまった時間の中で繰り返し踊ることで思いもよらないインスピレーションや、
気付き、あるいは消化し切れなかった感情の解放が起きたり、毎回新鮮な経験が得られています。
皆さん、一人ひとりで踊るのですが、最初は恥ずかしくて他の人を見ることもできない方々が
多いのですが、いつのまにか、その場に一体感が生まれ、一人一人がそれぞれで存在し、
一つの空間を共有していることで、何か大きなゆりかごに居るような安心感が生まれてきます。
自分自身とつながることが、すなわち他者ともつながり、
そして全体とつながることなのだなあと私はいつも、最後に体を通して感じています。
Q.実際に指導して下さるインストラクターはどのような方でしょうか
私はこれまで3名のティーチャーのワークを受け、また日本で紹介するお手伝いしています。
ここではお二人の方を紹介したいと思います。
●Debrah Jay-Luwin(デボラ・ジェイルーウィン)
http://www.vitalmoves.co.uk/
イギリス・ロンドン出身で、現在は北スコットランドのフィンドホーンに拠点を持ちながら、
ヨーロッパを中心にシンガポール、香港、タイでも5リズムダンスを伝えています。
タイでは、孤児の福祉施設でクラスを行っています。
そもそも私が5リズムダンスと出遭ったきっかけが2005年、
二回目に訪れた北スコットランドのフィンドホーンでの彼女のイブニングクラスでした。
翌年、彼女がゲシュタルトワークとコラボして行った、女性性をテーマにしたワークショップで、自分の中の痛みがダンスを通して生きていくパワーに変容するプロセスを体で感じ、非常に深い体験となりました。
このときのこのダンスの可能性を感じ、日本に紹介したい!と思い
2007年に初めて彼女を日本に招きました。
その時は、東京と大阪でイントロダクションのクラスと週末のワークショップを
江ノ島で行いました。
私と同じく、このダンスに魅せられた人たちが今でも踊り続けています。
彼女のアドヴァンスコースを踊りたいと言う声が挙がり、
デボラ自身も日本で出会った生徒達との再会を希望していたので、
今年二度目の招聘を決めました。
今月29日から、東京、福岡、北軽井沢でイントロダクションのクラスやワークショップを
行います。詳細はこちらに掲載されています。
http://www.vitalmoves.co.uk/
イギリス・ロンドン出身で、現在は北スコットランドのフィンドホーンに拠点を持ちながら、
ヨーロッパを中心にシンガポール、香港、タイでも5リズムダンスを伝えています。
タイでは、孤児の福祉施設でクラスを行っています。
そもそも私が5リズムダンスと出遭ったきっかけが2005年、
二回目に訪れた北スコットランドのフィンドホーンでの彼女のイブニングクラスでした。
翌年、彼女がゲシュタルトワークとコラボして行った、女性性をテーマにしたワークショップで、自分の中の痛みがダンスを通して生きていくパワーに変容するプロセスを体で感じ、非常に深い体験となりました。
このときのこのダンスの可能性を感じ、日本に紹介したい!と思い
2007年に初めて彼女を日本に招きました。
その時は、東京と大阪でイントロダクションのクラスと週末のワークショップを
江ノ島で行いました。
私と同じく、このダンスに魅せられた人たちが今でも踊り続けています。
彼女のアドヴァンスコースを踊りたいと言う声が挙がり、
デボラ自身も日本で出会った生徒達との再会を希望していたので、
今年二度目の招聘を決めました。
今月29日から、東京、福岡、北軽井沢でイントロダクションのクラスやワークショップを
行います。詳細はこちらに掲載されています。
●Sahaja (サハジャ 倉島ゆかり)
http://www.dancemiracles.com/jp/aboutus/5rhythms.html
世界で唯一人の日本人ティーチャーです。デボラからの紹介で知り合いました。
5リズムダンスの拠点はニューヨーク。
世界各地でクラスやワークショップが行われているのですが、その多くが欧米で行われ、
数百時間踊らないとティーチャーになれない条件ではなかなか、日本に住む者にとって
ティーチャーになるのは難しいのですが、彼女は最近までアムステルダムを拠点に
していたので、その厳しい条件をクリアして貴重な日本人ティーチャーになりました。
もちろん、場所だけの問題ではなく、純粋にダンスの可能性を信じ、
自分の直感を頼りにこの道を歩み続けているバイタリティに溢れた方です。
デボラの初来日の頃から時期を同じくして、日本でもクラスを始め、
昨年から本格的に日本で教え始めました。
ダンスへの探究心はとどまることを知らず今でも、
日本で教えては、ヨーロッパやアメリカへ渡り尊敬する先達から学んでいます。
彼女の秋から年末にかけてのスケジュールはこちらに掲載されています。
http://www.dancemiracles.com/jp/aboutus/5rhythms.html
世界で唯一人の日本人ティーチャーです。デボラからの紹介で知り合いました。
5リズムダンスの拠点はニューヨーク。
世界各地でクラスやワークショップが行われているのですが、その多くが欧米で行われ、
数百時間踊らないとティーチャーになれない条件ではなかなか、日本に住む者にとって
ティーチャーになるのは難しいのですが、彼女は最近までアムステルダムを拠点に
していたので、その厳しい条件をクリアして貴重な日本人ティーチャーになりました。
もちろん、場所だけの問題ではなく、純粋にダンスの可能性を信じ、
自分の直感を頼りにこの道を歩み続けているバイタリティに溢れた方です。
デボラの初来日の頃から時期を同じくして、日本でもクラスを始め、
昨年から本格的に日本で教え始めました。
ダンスへの探究心はとどまることを知らず今でも、
日本で教えては、ヨーロッパやアメリカへ渡り尊敬する先達から学んでいます。
彼女の秋から年末にかけてのスケジュールはこちらに掲載されています。
Q.どのような人に向いているのでしょう
老若男女どなたでも参加できます。
特定のダンスをする方でも、
全く踊ったことがない方でも問題ありません。
このダンスの魅力は、その人に必要なことはその人の体が知っていて、その人の「今ここ」と言う時間を味わうということころにあります。
なので、一言『万人向け』です。
ただ、特筆するならば、
「ねばならない」という環境に身を置いている方や、
子供の頃から厳しく育てられたとか、
何か心身ともに『制限』が多い生き方をされている方には
きっと、人生ががらっと変わる体験につながるのではないかと思います。
また、「私なんて・・」となかなか正当な自己評価が出来ない方にとっては、
やはり体が自由になり、自意識から解放されることで自分や社会への信頼をとり戻す場に
なるかもしれません。
Q.リズムダンスによって得られる効果とは?
これは、私自身の経験でしか言えない事ですが、
5リズムダンスを踊るようになって、人の目や他者からのジャッジメントから解放されてきた
と思います。
そして、より自分自身が感じていることを頭であれこれ判断するのではなく、
素直にそのままを見つめられ受け止められるようになってきたと思います。
そのことが、結果としてそれまで、無理と決めていたことができるようになったり、
前向きに物事に取り組めるようになったと思います。
また、私はフラメンコを踊りますが、
振付の型をなぞることから自分の呼吸を意識できるようになったように思います。
日常でも、舞台でも表現の幅も広がったかなと。
まだまだ、これからどんなことが起きてくるのか、楽しみです。
Q.今後の目標を聞かせて下さい
まずは多くの方にダンスを通して気づきを深めることの大切さを伝えていきたいです。
私自身はこのメソッドのインストラクターではないのでその場を提供すると言う形で。
現在は、一般的な場所でのクラスやワークショップを行っていますが、
いずれは福祉施設や病院といった心身の医療の現場や、学校、特に不登校の
子供達の為のセラピーとしてもこのワークを提案できたらと思います。
私自身踊る身として確信しているのは、体の感覚から得る気づきは現実的で信頼ができるものということです。
ダンスと言うと振付のあるものを描かれる方がほとんどだと
思いますが、ダンスは呼吸そのものですから、私達は普段から
ダンスをしていて、その呼吸のダンスが私達の心身魂をつないでいるものなのだと思います。
忙しい現代の生活の中ではついつい呼吸も浅くなり、
分裂しがちなその三身を繋ぐ事で真の健康な人生を創造できるのだと思います。
ありがとうございました。
●reviveより
日々多くのストレスを抱え、自分でも気づかないうちに、
体も心もカチカチになっているーそんな人たちに是非体験して欲しい。
頭で考えないで、まずは参加し、身を委ねてみること。
そしてそのあと、自分に何が起こるのかを楽しんでみたい。
日々多くのストレスを抱え、自分でも気づかないうちに、
体も心もカチカチになっているーそんな人たちに是非体験して欲しい。
頭で考えないで、まずは参加し、身を委ねてみること。
そしてそのあと、自分に何が起こるのかを楽しんでみたい。